ノーベル生理学・医学賞(抑制性T細胞)の嬉しいニュース
免疫学の分野で優れた業績を上げたことが評価されノーベル生理学・医学賞を受賞された坂口志文先生。
坂口先生は免疫システムのメカニズムの研究をされており、
免疫細胞の過剰な働きにより正常な細胞まで攻撃してしまう、いわゆる免疫の暴走を制御する「制御性T細胞(Treg)」と呼ばれるT細胞の存在と役割を実験的に明らかにされました。
(「免疫のブレーキ役発見でがん治療の未来は。。。今年ノーベル生理学・医学賞に坂口志文」さんに聞いた[news23]」 https://youtu.be/Zrpq8XU-Ook?si=pqqaB5RPXRFu2dEe)
私たちの体には、免疫反応を抑えることに特化したリンパ球(=制御性T細胞)があり、
そのリンパ球に異常が起きることで、
免疫が過剰に働いたり異常な免疫反応が起きて病気になること。
また逆にそれをうまく減らすことで免疫反応を高め、がん免疫にも使えることが分かってきたそうです。
また面白いことに、T細胞研究を行っているインドの免疫学者であり、
特に制御性T細胞の機能に関する研究で知られているPrashant S. Giri博士は、
白斑患者の体内では制御性T細胞の数や機能が低下しており、その機能不全と疾患の進行との関連を示唆されています。
例えば、2020年の研究では、白斑患者のTreg細胞が抑制機能を十分に発揮できていないことが明らかにされており、
2022年のメタアナリシス(個別の研究の結果を統計的にまとめて、全体としての傾向や効果を明らかにする方法)では、白斑患者においてTreg細胞の頻度が低下していることが示されました。
これらの研究は、白斑の治療法の開発において、Treg細胞をターゲットとした新たなアプローチの可能性を示唆しています。
またアトピーに関しても別の研究者によって同様の結果が報告されています。
Liang-Shiou Ou先生の研究(2004年)では、
アトピー患者のTreg細胞が免疫抑制機能を欠いていることが初めて明らかにされ、
Zhang Hao先生の研究(2022年)では、
アトピー患者はTreg細胞の割合が減少していることを示されています。
つまり白斑もアトピーも、
体質的また環境的要因により、
抑制性T細胞が少ない、または弱い可能性があるんですね。。。
彼らの研究は、白斑やアトピー性皮膚炎などの免疫関連疾患におけるTreg細胞の役割を解明することに貢献しており、
将来的に免疫を「調節する力」を応用する新しいアプローチによって、症状を根本的に抑える免疫療法につながる可能性、将来的に救われる可能性を示唆してくださっています。
薬などへの実用化はまだ行われていないそうなのですが、
私が生きてるうちに治療が確立されるかはわからなくても、
これからの子供たちが少しでも病気に苦しまれることなく生きられる未来が来たら嬉しいなと感じました。
今回のノーベル賞受賞が研究の追い風となり、様々な分野での実用化が早まることを願いつつ、今後のアトピーや白斑の治療に新たな光が見えて嬉しくなりました。

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